久しぶりに『涙の渡し船』を見て、悲しい思い出にどっぷりと浸ったあと、港山駅へと引き返す。
踏み切りのすぐ手前の路地を西に曲がり、100メートルほど歩を進めると左手に「Blue Angel」とゆう名のリゾート☆マンションがそびえ立っている。
ブルーメタリックな外壁と曲線美溢れるシルエットは、都会じゃ珍しくもないだろうけど、この辺りじゃ突拍子もなくモダンな(…いまや死語か?)建築様式なのだ。
「こんなきれいなとこに住んでみたい!」
ゆうや少年は超レトロなあばら屋に住んでいたから、このマンションを見上げるたびにそう思ったものだ。
ブルーエンジェルを左に見ながら、なおも道沿いに歩くと、突き当たりに民家があり、そこを右に左にくねくねっと曲がると、すぐに砂浜に出る。
砂浜に出て5〜6歩進み、左を振り返ると、そこに松山東高ボート部の艇庫がある!

【松山東高ボート部艇庫】
文字が見えにくいけど、画面中央やや左、ココア色の建物が東高艇庫です。
左隣は春のセンバツ高校野球で準優勝したことがある新田高校の艇庫。
今年は残念ながら一回戦敗退でした。
ブルーメタリックのでっかい建物がリゾートマンション「Blue Angel」です。

【松山東高ボート部艇庫】
拡大するとこんなカンジ♪
画面右側がそうです!
しかし、この艇庫は映画の撮影には使用されなかった。
たぶん1977年当時の雰囲気がまったく残っていないからだろう。
隣の新田高校の艇庫がどうしても映ってしまうのと、ブルーエンジェルにいたっては77年当時にはなかった建物だから、仕方がなかったのかも知れない。
オープンセットの艇庫は、今治市(旧越智郡大西町)の鴨池海岸に建てられ、女子ボート部員が日々練習に打ち込むシーンとともに撮影された。
鴨池海岸は松山市から北東へ30キロほど離れたところにあり、夕陽のきれいな場所として有名だ。
しかも、映画「がんばっていきまっしょい」のロケ地の中では、撮影にもっとも多くの時間を費やした場所でもある。
だが、ぼくにはなんの縁もゆかりもない。
と思いきや、実はぼくの父ちゃんは、この海岸のすぐ近く「星の浦」とゆう集落の出身なのだ。
水泳が大の得意だった父ちゃん。
子どもの頃には夏の日にこの海岸で毎日のように泳ぎ、まっ黒に日焼けしていたにちがいない。
≪続く≫
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