直属の上司、ボスが課長に昇進した。
これまで現場一筋だった鬼軍曹が、ついに管理職の道を歩みはじめたのだ。
デスクワークが忙しくなり、部下の人数が一挙に何倍にも増えた。
僕と一緒に現場で作業する機会はなくなった。
しかし、毎日一回、必ずゆうや小隊の仕事ぶりを見回りにやって来る。
僕にとって直属の上司であることに変わりはないのだ。
隊長としてはイマイチどころか、イマハチぐらいの勢いで自信のない僕は、
ボスに教えを乞いたい点が発生すると、すぐに手帳にメモしている。
「そんなん自分で考えや!」
「前に教えたやろ!もう忘れたんか」
「ちがう!ボケッ!勝手にせえ」
初歩的な質問が原因で、毎回のように大音響で怒鳴られるというのに。










