ゆうやっほ(/ ̄O ̄)/☆彡
今日もゲンキ♪ゲンキ♪
小学4年生のときの運動会の思い出を、ショートストーリー風に書いてみました。
久しぶりのSSです。
今回は、祐太のモノローグ調(本文中のぼく=祐太)で書いています。
主人公の祐太が、そのままゆうや少年だったと考えてもらってかまいません。
もうひとりの重要登場人物ショージとは、お互いの家がすぐ近所で物心ついてからの親友です。
もちろん今現在も親友です。
が、虚弱なぼくと比べたら三日月と満月。
こいつはとんでもない熱血漢。
頼れる正義の味方です。
では、SSとは言っても、「青春交差点」の全ての記事の中でも最長に近い文章です。
どうか酸欠にならず、最後まで読んでくださいね。
よろしくです。
あと、ケータイから閲覧している方で、このページがうまく表示できなかった場合。
◆
sailing dayここは↑ゆうやのケータイサイトです。
電車、バス、休憩時間のお供にどうぞ!
こちらから「Short Story」のページへ行くと、百円運動靴のページが見つかります。
では、最後まで読んでみてください。
【百円運動靴】運動会の前日。
新しい靴を買ってもらえることになった。
母ちゃんに連れられ、家から一番近くにある靴屋に行った。
ぼくの家は貧しかった。
幼い目にもはっきりそうだと認識できるほど貧しかった。
いくら運動会だからといっても、まさか新しい靴を買ってもらえるなんて・・・。
靴屋の中に入ると、ピンからキリまでたくさんの靴が所狭しと並べられていた。
新しい靴の匂いが、夢見心地のぼくの胸いっぱいに流れ込んだ。
「うわっ!これええな。ほしいな」
ぼくは憧れのナイキのスニーカーを手にした。
「なんとか買ってもらえんかなあ」
淡い期待をしながら、母ちゃんを探した。
しかし、母ちゃんの姿が店の中になかった。
そのうち入ってくるだろう。
ぼくは意中の靴を手にしたまま、他の靴を眺めていた。
「ゆうくん。ええのがあった。これにしたらええわい」
背中から母ちゃんの声がした。
母ちゃんは一足の靴を差し出した。
白い靴で赤い3本線が斜めに入っていた。
いかにも安物。
どうやら店の外に置いてある特売品ワゴンの中から探し当てたようだ。
どこをどう見ても、もちろんナイキに勝てっこない。
「履いてみ」
母ちゃんに促されてしぶしぶ履いてみると、サイズが少し大きかった。
「これより小さいのあったかなあ」
母ちゃんは残念そうだったが、ぼくはホッとした。
「そんな靴いやや」
心の中で叫んでいた。
「もう一回探してみるけん、ゆうくんもおいで」
母ちゃんは諦めなかった。
『在庫処分につき激安100円』の札がぶら下がっているワゴンと格闘した。
そして、ついにガレキの山からダイヤモンドを探し当てる。
それはぼくの足に、まさかぴったりの百円運動靴。
必死に靴を探しているときの母ちゃんの横顔、背中。
獲物を見つけたときの母ちゃんの笑顔。
それを見ていたぼくは、6千円近くもする高い靴がほしいだなんて言い出せなかった。
失意と悲しさで、ぼくはいけないことを考えた。
「よその家に生まれたらよかったな」
帰り道で、ぼくの自転車は母ちゃんの自転車よりも前を走った。
少し冷たい秋の風に吹き飛ばしてもらう涙を、母ちゃんに見られたくなかったからだ。
百円運動靴…の続きであります!
運動会当日がやってきた。
ぼくは朝から気が気じゃなかった。
誰かに百円運動靴の正体を見破られはしないか、と。
午前中はなんとか隠し通した。
しかし、午後になってばれてしまった。
かけっこの出番待ちで、ぼくら4年生が入場ゲートで待機しているときだ。
「おまえの靴100円のやつやろ?」
同じクラスのテツヤの声だった。
ぼくは聞こえないふりをした。
「祐太!おまえの靴のことや」
誰もが認める金持ちの子であるテツヤは、貧しい家の子をバカにすることで有名だった。
「母ちゃんが買うてきたけん、ナンボなんか知らんわい」
屈辱に耐えながら、これがぼくに言える精一杯の返事だった。
「知らんのやったら教えたろか。その靴あそこの靴屋で100円で売っとったやつやで」
みんなが聞いているとゆうのに、テツヤは残酷だった。
体育座りのぼくは、額を膝に当てて入場の笛が鳴るのを待つことにした。
そのときだった。
「やめんか。テツヤ!こっち来い」
親友のショージが大音響で叫んだ。
体の大きいショージは、チビのぼくよりずっと後ろの列に並んでいた。
ウエーブのように前の列から伝わってきた騒ぎを聞きつけて、飛んできたのだ。
「おまえ、どんだけ意地悪なんや」
ショージはテツヤの胸ぐらをつかみ、右へ左へ振り回した。
「祐太みたいな貧乏人を見よったら、こっちがハズイんじゃ」
それでも、テツヤは悪あがきを言った。
これにショージがブチ切れた。
「こいつ。もう絶対許さへん」
ショージのパンチがテツヤの顔面にヒットした。
一発、二発。
テツヤの鼻から赤い血が流れ落ちた。
「先生!テツヤが鼻血だしとる!」
誰かが絶叫し、大会本部にいた先生が駆けつけた。
ショージは羽交い絞めにされ、身の自由を奪われた。
だが、それでも必死にテツヤにつかみかかろうとした。
「先生!俺が悪いんやない。テツヤがいかんのや」
ショージの目から大粒の悔し涙がこぼれた。
それを見ていたぼくの目からも、いくつもの涙がこぼれた。
運動会終了後、ショージは職員室に呼び出され、担任の先生から大目玉をくらった。
一方のテツヤは、ほとんどおとがめなしだった。
普段からテツヤは、なにかと先生からヒイキされていた。
親が金持ちだからか、PTAの役員だからか、たぶんどっちかなんだろう。
みんなそう思っていた。
ぼくが下駄箱のところで待っていると、長いお説教から開放されて、ショージがやってきた。
「あれ?待っとってくれたんか」
「うん。ショージ、あの・・・」
「さあ帰るか」
ありがとうと伝えたかったのに、言えなかった。
ぼくはショージの後ろから、トボトボ歩いた。
ふたりの家はすぐ近所だった。
1キロ以上の距離、ぼくらは一言も話さなかった。
早くありがとうを言わなきゃ。
家が近づくにつれて胸が高鳴った。
でも、言えない。
通学路にある唯一の信号機のところで、ぼくらは立ち止まった。
押しボタン信号が青に変わるのを待った。
今だ!
「ショージ・・・今日はありがとう」
そう言ったとたん、ぼくはまた涙をこぼしてしまった。
ショージは一瞬ぼくのほうを見たが、すぐに目をそらした。
信号が青に変わり、ぼくらは歩き始めた。
横断歩道の真ん中あたりで急にショージが振り返る。
そして、後ろ向きに歩きながら言った。
「祐太は俺の一番大事な友だちやけん」
「うんっ!」ぼくらは顔を見合わせ、大きな声で笑った。
笑いすぎて涙目になった。
でも、今度の涙は、あったかかった。
一番大事な友だち、それが親友。
生まれてはじめて、ぼくはそのありがたさを知った。
【特別付録☆熱血漢ショージの大活躍】
ぼくの人生のドラマで、常にショージは大活躍です。
ではでは、ありもしないリクエストにお応えして・・・。
ミスター熱血漢ショージの武勇伝(?)の数々。
どうぞ読んでやってください。
中3のときの話です。
◆
Edge of 14 第1話◆
Edge of 14 第2話◆
Edge of 14 第3話◆
Edge of 14 第4話ショージが結婚するときの話です。
◆
友人代表お祝いの言葉だっ!◆
乾杯♪章二と美穂ちゃん、結婚おめでとう!他にもいろいろありますが、キリがないからこのへんで。
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