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わっっ!お金がない
 
今日は地元の秋祭りの最終日でした。


自家用ヘリに乗って…
上空から子ども神輿を撮影してみました。



「あたらしい道」クリックすると巨大化します!
(PCからご覧の方は、写真をクリックすると大きくなります)



これ1枚しか撮らなかったんですが、あんまりいい写真じゃないっすね。
ちなみに、右から3人目の紺のTシャツを着ているのが…ゆうやではありません!

 


わっっ!お金がない…の続きであります!



 

さて、昨日のこと。


代金引換の荷物が数個あって、一度も釣銭を使うことなく集金ができた。
全部ピッタリなんてホントに珍しいことで、ぼくにとっては初めてのことだった。


Hard Workの3日間をなんとか乗り切った。
「ふぅ〜。やっと明日は休みだな」
安堵しながら現金投入機に入金をした。


すると、5千円の不足…。


なんだ?なんだ?意味わからん!
全部ちょうどで集金したのは確かなんだから、合計もピッタリのはず。
それなのに……。





ありえね〜ぇ!





ウエストポーチに入れたつもりで、道に落っことしたのか?
それとも、5千円札1枚を機械にゴマカされたのか?


原因として考えられるのは、そのふたつ。
しかし、悪いことに、入金する前に集金したお金の合計額を確認していなかった。
つまりは原因不明。


ウエストポーチはもちろんのこと、クルマの中、机の中、シャツやズボンのポケット…。
あらゆるところを探してみたが、5千円札は出てこなかった。


自分の財布に千円しか入っていなかったぼくにとって、5千円の弁償は不可能だ。
初めて遭遇したお金の迷宮の中で、泣きそうな気分になった。





「ゆうや、どうしたんだ?」
ぼくの異変に気づいたS先輩が、声をかけてくれた。
「集金したお金が5千円も足りないんすよお!」
ぼくはS先輩に事情を説明した。


「かわいそうに…。どっかで落としたんだろうな。俺も前に同じことがあったよ」
S先輩は自分の失敗談を聞かせてくれた。
そして、気持ちよく5千円を貸してくれた。


しっかし、社会人なのに、5千円のお金が財布に入ってないとは…トホホ。
S先輩に話すときには、さすがに恥ずかしかったな。





家に帰って、今日のこの出来事を母上殿に伝えた。
「よしよし。もう泣かないの。男の子でしょ」
いやいや、泣いてなんかないっつーの!
「5千円なら安い授業料だよ。次から気をつけるんだよ」
うううっ。。。なんて優しいお言葉。





かあちゃーん!





町は宵祭り。
わっしょいムードでいっぱいだ。
町内放送のスピーカーから、『神輿音頭』がエンドレスリピートで流れていた。


ずっと聞こえていたはずなのに、さっきまで全然気づかなかった。
きっと、消えた5千円札がぼくの耳にフタをしていたんだ。

 
【Hide More】
2007/10/07 【 卓Q便日記 】 CM.46 . . TOP↑
やっちゃった…
 
28日の『快挙達成!』から2日。
なんと!なんと!
またやっちゃった。


大快挙!!


今度は3コース全てでパーフェクトであります。
しかも、昨日は休みだったから、2試合連続パーフェクト。
まあ、試合ではないけど、試合と言えなくもないのかな。
ぼくの仕事は自分との戦いだから。


こんなことって、絶対にもう二度とないだろうな。
いや、今の調子ならあるかもな。


明日が楽しみだ。
 
2007/08/30 【 卓Q便日記 】 . . TOP↑
快挙達成!
 
ヤッタ!!!
今日は仕事ですごい記録を作ってしまった。


2コースともにパーフェクト!


こんなことは、もう二度とないだろうな。


読んだ人は意味がわからないだろうが、まあいいや。
とにかく記念に書いとこう。

 
2007/08/28 【 卓Q便日記 】 . . TOP↑
男前
 
究極の自己満日記をお楽しみください。
ただし、読んで気分を害しても知りませんよ!





昨日(19日)の午後6時少し前。
ぼくは夜間配送の準備を整え、センターの床に腰をおろして待機中だった。
「6時になったら出撃しよう」
時間に追われる仕事の中での、ほんの束の間の休息だ。


そのとき、突然バリバリと音を立てながら、大雨が降り始めた。
目いっぱい強めのシャワーのような、メッタに見ることのない大雨だった。
もしも荷物を抱え走っているときだったら、パンツまでびしょ濡れだっただろう。
水不足を解消してくれる恵みの雨になってくれ。
そう祈る気持ちは確かにあったが、誰だって自分が濡れてしまうのは嫌だ。
早くあがってくれよ。
結局そこに落ち着いてしまう。


地面に降り注ぐ雨を見ながら、15分ほど待った。
雨足は弱まったものの、まだまだ降り続きそうな気配だった。
もうこれ以上は待てない。
ぼくはトラックに乗りこんだ。


 


男前…の続きであります!



 

何軒目かの配達先に、代金引換の荷物があった。
今から配達してもよいか確認の電話を入れたあと、その家に向かった。
雨はさっきより小降りながらも、まだ降り続いていた。
荷物を取り出してトラックの荷台から飛び降りると、足元でカシャンと音がした。
釣銭を入れたウエストポーチが、腰からすっぽり抜け落ちたのだ。


体の線にくびれがないからか、腰が細いからなのか。
たまにウエストポーチが落ちることがある。
以前、その決定的瞬間を下校途中の女子中学生の集団に見られ、
笑いのネタを提供してしまったときには、ずいぶん恥ずかしい思いをした記憶がある。
今回は雨降りで、誰も見ていなくて助かった。


目的の家は狭い路地の奥にあった。
トラックは入ってゆけない。
小さな荷物を小脇に抱えて走った。


チャイムを鳴らすと、愛想のいいおばちゃんが出てきた。
ぼくの帽子のツバからは、浸みこんだ雨が滴となって垂れ落ちていた。
「まあまあ。雨が降るのにゴメンね」
「いえ。これが仕事ですから」
「こんなに濡れてしもうて・・・。風邪ひかれんよ」
「あ、はい」
雨が降ろうと雪が降ろうと訪問しなければいけないのに、こう言ってもらえると嬉しい。


おばちゃんは銀行の袋に代金を入れていた。
「ちょうど用意しとるけん確かめてみて」
その袋を受け取り、中身を確認した。
「はい。ちょうどいただきます」
釣銭のいらないように準備してもらえるのは、本当にありがたい。
「ありがとうございますっ!」
感謝の声も笑顔も、正直な気持ちで弾む。


「うんうん。ありがとう。またおいで」
おばちゃんはニコニコしながら、リポビタンDを1本持たせてくれた。
「ありがとうございます」
ぼくはまた雨の中、トラックを停めてある場所まで駆けた。


しかし、なんか変だった。
なにか忘れている。
そんな気がしていた。


それもそのはず。
ぼくの手には、おばちゃんに渡すべき荷物があった。


「わっ!やべっ!」


さすがに今度は水溜りを恐れず、全速力でダッシュした。
チャイムを押すと、おばちゃんが出てきた。
「どうしたん?」
さっきと同じ笑顔だった。
「すいません。大事な荷物を渡すの忘れてました」
ぼくはイヤミのひとつも言われるだろうと覚悟をしていた。


だが、おばちゃんのリアクションは意外だった。
「あははは。男前が来てくれたもんやけんドキドキして、もらうん忘れとったがね」
うっひょ〜っ!お、男前!!
手放しで喜びたい心境だったが、手を放すと荷物を落としてしまうからやめた。
「えへへへ♪すいませんでした」
そう言ったあと、おばちゃんにつられてぼくも爆笑した。





配達先にはいろんな会社がある。
その中には、経営標語のような言葉を壁に貼っているところがある。


「当社はお客様の満足を創ります」とか。
「お客様が笑顔になれるサービスを」とか。


究極の商品ってなんだろう?
お客さんが満足をして、心から笑顔になれる商品ってないのか?
ぼくだって、たまにはそんな大それたことを考えてみる。


もしかして、昨日のぼくがそうだったんじゃないか。
商品がなくてもおばちゃんは満足をして、爆笑までしてくれた。
恐らくそうに違いない。


・・・などと、バカなことを考えながら、思い出し笑いをしているゆうやであります!

 
【Hide More】
2007/06/20 【 卓Q便日記 】 CM.38 . . TOP↑
バッカじゃねぇの!
 
今朝の空は一面の白い雲に覆われて、とても明るい曇り空です。
遠くから梅雨が、ゆっくりゆっくり近づいてきています。


穏やかな休日。
詩の記事が続いたからってわけではないが、たまには普通の日記を書いてみようかな。
そんな気がします。





穏やかな休日


ケータイ画像はこちら




ゆうべのことだ。


夜間の配達に出て、まずは1軒目。


トラックの停車音を聞いて、奥さんと子どもが玄関から出てきた。
これはラッキー!!
チャイムを鳴らす手間が省けたぞ。


ぼくは荷物を取ろうと思って、トラックの荷台の扉を開けた・・・。


だが・・・なんと・・・。

 


バッカじゃねぇの!…の続きであります!



 

荷物がないっ!!





受取人がじっと見ている前で、これはあまりにもショボすぎる。
アブラギッシュ満点の滝汗もんですよ。


いっそ、他の人の荷物わたしちゃおっか?


いくらなんでも、そんな悪魔なことはできない。
「えへへ♪すいません。お客さんの荷物を積み忘れてきたみたいでして・・・」
と、正直に謝りましたよ。


奥さんのほうは「あら、ま!」って感じで、笑って許してくれた。
しかし、息子さんはかなり手厳しかったです。





「おまえ、バッカじゃねぇの!」





どっひゃーーーっっ!
小学校低学年のガキに、いえいえお子様に、バカ呼ばわりされるとは・・・。
近来マレに見るガックリコンであります。


うれしくて、うれしくて。
あまりにもヤルセナサが2×4!
もう涙がこぼれそうになりました。


そこで、ぼくはその子に近づいて、頭に手を・・・。


バシッと叩いたわけじゃありませんよ。


お子様の頭に手を置き、
「ごめんよ。すぐに戻ってくるからね」
と、微笑んだのでした。


そして、トラックに乗り込むぼくの背中から、「早くしろよな」とゆう激励が・・・。
間髪をいれず、「よしなさい!」とゆう奥さんの古典的なツッコミも聞こえたな。
でも、さすがにこれはシカトっすね。
もう笑顔の余地はありません。





荷物を取りにセンターに帰ると、おばちゃん連中が総出で出迎えてくれた。
もちろん笑われた。
猛烈な笑いの大合唱だった。
世界中の田んぼのガマガエルが、一斉に歌いだしたかのようでした。


ぎゃはははははははっ!

ゲラゲラゲラゲラ!

ついでにもひとつゲゲゲのゲッ!


ま、それもしかたないかな。
忘れた荷物は、決して1個だけじゃなかったわけでして・・・。


その数、約20個!

夜間配達の荷物全部なんだから。






いやあ、実に巨大スケールの忘れ物だったなあ。
我ながら、忍者ウットリくんになれた気分。


爽快でした・・・あははは・・・はぁあ(泣)



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【Hide More】
2007/05/27 【 卓Q便日記 】 CM.39 . . TOP↑
パシリはつらいっす!
 
ゆうやっほ(/ ̄O ̄)/☆彡
「宅Q貧坊っちゃま」の名をほしいままにしているゆうやであります!


さて、今日は久しぶりに仕事ネタでも書いておこうと思います。


ぼくの仕事はご存知のとおり宅Q便です。
で、あってはならないことですが・・・
「発送した荷物が、先方にまだ届いてない」
「今日届くはずの荷物が、指定時間を過ぎても届かない」
と、こうゆうことがタマにあるんですよ。
これがまた。


笑って許してもらえる場合もあれば、
とてもじゃないが直視できないほどの形相で、怒鳴られる場合もあります。
いずれにせよ。
ぼくは「えへへん♪すいません」とヘラヘラするのが得意です。


こんな幼稚な手でも、相手がおばちゃんだったら、99.9%許してもらえます。
しかし、相手がオジサンになると、簡単には釈放してもらえない確率が17.2%にものぼります。


さてさて。
昨日のことですが、珍しいパターンでこの荷物不行き届き事件が起りました。

 


パシリはつらいっす!…の続きであります!



 

ぼくが配るべき荷物を置いてある所定の場所に、コース外の荷物が1個だけあった。
「仕分け担当のオジサンのミスだろうな」
そう思って正しい場所に置きなおした。


そして、何事もなく配達を終え、ぼくはセンターに帰還。
ヤレヤレと思いつつ、ぼく専用のコーナーを見ると・・・。
さっきの荷物がっ!!!
どうやって移動してきたんだろう?
足もなければ、翼もないのに。


そんな思考を巡らせていると、H先輩に背中から怒鳴られた。
「ゆうや!その荷物どうして行かんかったんや」
びっくりした以上に腹が立ったのとで、ぼくは即座に言い返した。
「コース外であります!」
絶対的なこの一言で終了と思ったら、そうではなく・・・。


「おまえに行ってほしいけん、そこに置いといたんやで」
と、H先輩が言う。
「そんならメモでも貼り付けておけよ」
などとは言えるはずもなく、届かない心の字幕で訴えるのみだった。
「あ、はい。すいま★スイマセン」
理不尽だ。
悔しい・・・。
なんで謝らなきゃいけないんだ。
せめて古いギャグでもブチかましたい気分だ。


で、さらに追撃のひと言。


「今から行ってこい!」


フビライ★はぁーん!?
そんなセッショーな・・・。
お代官様!
オイラは関白太政大臣の身分だけで十分満足でありまする。


ふざけてる場合じゃないっすよ!
オイラの目が黒いうちは、もう心の字幕だけじゃ許さねえ!


「え?今からでありますか?」


「ぼくが?でありますか?」


「どうしても?でありますか?」


「この無責任っ!!」


もうね、はっきり言ってやりましたよ。
清水の崖をよじ登るくらいの勇気です。


しかも、ゲルマンなまりのドイツ語で・・・。


H先輩には意味わからんだろう。
2か国語放送じゃなかったからな。
ウシシシ♪





・・・とゆうことで、なんだかんだ思いながらも配達に行った。
グレーと見間違うようなブルーな気持ちで。


ぼくはH先輩のトラックに乗って出撃した。
「これで行け」と言われたからだ。
おかしいな。
ぼくは税込みIQ210の頭脳を高速回転させて、推理を進める。


先にセンターに帰っていたH先輩は、クレームの電話を受けた。
先輩のコースの荷物なんだから、当たり前だ。
で、最初はしぶしぶ自分で行くつもりで準備をしていた。
ぼくが帰ってきたのは、もうすぐ彼が発車しようとするタイミングだった。
しめたと思った彼は、気の弱いぼくを恫喝して、身代わり特攻をさせた。


なるほど!謎はすべて解けた。


卑怯なやつだな!

動機がくっせえ!

やることショボすぎて腐敗してる!

このすっとこどっこい!

タコおやじ!

ああスブタ食いてえ!


イニシャルがHとゆう理由ではなく、ドスケベだからH。
そんなH先輩のトラックの運転室を悪口濃度極限の毒ガスで充満させてやった。
翌日乗り込んだら溺死寸前にまで追い込まれるだろうな。





しかし、悪いことばかりじゃない。
うれしいことに、届けた先のおばちゃんがいい人だった。
「夜おそくにごめんね」
嫌味のひとつも言われるのかと思っていたら、優しい言葉をかけてもらえた。
「いいえ。こちらのミスですから。遅くなってすみませんでした」
ぼくはひどく恐縮してしまった。
「晩ご飯食べた?」と聞かれた。
「まだです」と答えると、おばちゃんが柏餅を2個持たせてくれた。


「お腹すいてるでしょ?帰りにお食べ」
「ありがとうございます」
ペコリとお辞儀をして、ぼくは古い屋敷をあとにした。


トラックに乗り、エンジンをかける。
クルマの流れを完全に無視したロースピードで、夜の街を走る。


こしあんの柏餅をほおばった。
風がきもちいい。
窓ガラスを全開にすると、懐かしい夏のにおいがした。


パシリはつらいっす!


ま、いいことも多いから、がんばれるんですけどね。





おわり。

 
【Hide More】
2007/05/10 【 卓Q便日記 】 CM.28 . . TOP↑
千円の気持ち ―笑顔が地球を救う日★Part2―
 
4月のある日のこと。


夜9時を過ぎ、ぼくはその日の配達を全て完了していた。
トラックに残っている荷物は、留守の家の荷物だけだった。


そろそろ帰ろうか。
配送センターのすぐ近くまできたとき、ケータイが鳴った。
「さっき荷物を届けてもろた森山ですけど・・・」
おばあちゃんの声だった。
優しい笑顔が目に浮かぶ。


「あ、はい、はい。どうも。荷物がどうかしましたか?」
ぼくはてっきりクレームの電話だとばかり思っていた。
「あの荷物の中身をね、孫のとこに送ってあげたいんよ」
おばあちゃんの話を聞き、ぼくは胸をなでおろした。
が、できれば今夜のうちに引取りにきてほしいとゆう。


発送荷物の受付時間はとっくに過ぎている。
当日発送なんて、どうやったってできっこない。
明日の訪問にしてもらえると助かるな、と思った。


それをやんわり伝えると、おばあちゃんはひどく困った様子だった。
「いや、それがね、明日はどうしても出かけないかん用事があるんよ」
やっぱりな・・・そうゆうことか。
「うん。わかったよ。今からすぐ行くけんね」
ぼくは答えた。


行くことに決めた。
そして、素早くトラックをUターンした。


 


千円の気持ち ―笑顔が地球を救う日★Part2―…の続きであります!



 


おばあちゃんの待つ家に着いた。
玄関の扉は開け放たれ、明かりがついていた。
電話を切ってすぐに、ぼくを迎える準備をしてくれたんだろう。


「こんばんは。お待たせしました」
精一杯の笑顔で玄関に入ると、おばあちゃんは既に正座をして待っていた。
「ごめんね。遅うに呼びつけて」
「かまんのよ。仕事やけん」
「さっき届けてもろた荷物が、わたしの里でとれた野菜やってねえ」
「それで重かったんやなあ」
「うん。あなたを見たら同じ年頃の孫を思い出してしもて、それで急に思いついて、野菜送ってやることにしたんよ」
「ほうっすか」
ぼくを見て思い出したとゆう孫の話をしながら、おばあちゃんはうれしそうだった。


おばあちゃんが最近どうも目が見えにくいと嘆いていたので、ぼくが代わりに送り状を書いてあげた。
たったそれだけのことで、相当よろこんでもらえた。


「うちの孫はねえ、東京の大学に行きよんよ」
「すごいなあ」
「ほやけど、親元離れてひとり暮らしやけん、毎日ちゃんと食べよるか心配やわい」
「うん。でも、野菜送ってもらえたら、お孫さんも助かるよ」
「小さいときから素直な優しい子でね。大きなったのに、かわいてかわいてしょうがないんよ」
「おばあちゃん思いのええ子なんやね」


いつまでもおばあちゃんの話を聞いてあげたいが、そうゆうわけにもいかない。
ぼくは話を打ち切ることにした。
送り状の情報を手早く端末機に入力して、行き先の路線番号シールをダンボール箱に貼る。
「おばあちゃん。運賃が1470円やなあ」
「うん。お金持ってこうわい」
おばあちゃんはちょうどのお金を差し出した。
「ありがとうございます。ほしたら、ちゃんとお預かりしますね」
ぼくはお礼を言うと、荷物を抱えて玄関を出ようとした。


「ちょっと待って」
「はい?・・・」


いったん部屋にさがったおばあちゃんが、大きな袋入りのチョコレートと缶ジュースを持ってきてくれた。
「ありがとう。いただきます」
ぼくは素直に受け取った。
おばあちゃんはさらに、小さな袋を差し出した。
「はい。これも受け取って」
「え?あ!なに?なに?」
だが、ぼくの両手はふさがっている。
おばあちゃんはぼくのシャツの胸ポケットに小さな袋をねじ込んだ。


ぼくは持っていた荷物をいったん玄関に置いた。
袋を取り出して、それをおばあちゃんに返そうとした。
「もうあげたもんやけん、返していらん!」
「いやあ・・・ジュースとチョコももらったし、これ以上はちょっと・・・」
「かまんの!それはね、わたしの気持ち。時期はずれのお年玉なんよ」
「お金はやばいっすよ」


ぼくは迷った。
これはある種チップみたいなもんだろうか?
しかし、なんなんだ?
このおばあちゃんのキラキラした笑顔は・・・。


「あなたがもう一回来てくれて、ほんとにうれしかったわい」
「うん。ぼくも今日はおばあちゃんに会えてうれしかったよ。ありがとう」
結局ぼくはいつものエヘヘ笑いをしながら、ちゃっかりお年玉を受け取った。





配送センターに帰り、胸ポケットからお年玉袋を取り出した。
中からは、千円札が1枚。
そして、小さな紙切れが出てきた。


ありがとう


紙切れにはきれいな文字で、こう書かれてあった。
心の奥からあったかさがこみ上げてきて、なんとも言えない幸せな気持ちになった。


見知らぬおばあちゃんが、千円札1枚に込めた感謝と喜びの笑顔。
それは10ケタ以上の大きな財産となって、ぼくの心に降り積もった。


やっぱり笑顔は地球を救うんだな。



「笑顔は地球を救う」



まだまだ読み足りないって人は、関連記事をどうぞ。
かなりのヒマつぶしができますよ。


【関連記事】

―2006/11/16―
◆笑顔が地球を救う日

―2005/01/17―
◆笑顔が地球を救えなかった日★Part2

―2004/12/18―
◆野口英世が泣いた夜

―2004/12/10―
◆笑顔が地球を救えなかった日

 
【Hide More】
2007/04/23 【 卓Q便日記 】 CM.36 . . TOP↑
  
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